食事性アレルギーについて
犬の食事性アレルギーは、小さい頃に獲得される。なぜなら、離乳期の腸管免疫は、非常にまだ、未熟で食物抗原がアレルゲンとして認識されやすい。特に、複雑な消化過程を経る蛋白質はその分子量が大きく、未熟な腸管は、十分に消化分解できないまま、吸収してしまい、これがアレルゲンとして体に記憶されてしまうのである。
症状としては、目や口の周囲が赤くなりぼってりした感じになります。
とくに、口では、唇と口腔粘膜の境目の黒いところ(いわゆるゴムパッキンみたいなところ)の外側が赤くなり落屑がついています。
目の周囲ではアイラインの周りやアイライン自体が赤黒くなり(アイラインが黒いので赤くなると混じって赤黒いという印象になる。)ます。
また、耳にも外耳炎が起きてきます。また、背部に乾性脂漏症(背中に白い細かいフケ:鱗屑:が多い状態)で同時に痒みがあります。
食物アレルギーの治療と予防
離乳期の未熟な腸管からの抗原吸収を回避するためには、蛋白質を分解してある食事を食べさせることが、予防になります。高度に蛋白質を分解してあることによって、体の免疫担当細胞が抗原認識しないので、食物アレルギーの予防につながります。


現在食物アレルギーになっている子に対しては、
除去食試験が有効である。病院で処方された除去食を8〜10週間は食べてもらう。
このとき、おやつ・ガム・ジャーキーなど一切与えない。与えてしまうと除去食で症状の改善がみられたかどうかがわからなくなるので。
除去食の与え始めの皮膚炎の症状がひどい場合には、シャンプー療法や内服薬を併用します。皮膚症状が落ち着いて、薬剤を併用しなくても症状が消失した時点で確定です。
次に、食物負荷試験を行い、何がこの子にとって与えられないものなのかをみつけます。
負荷した食物が、アレルゲンであったなら食べてから、6時間から2〜3日以内で症状の再発がみられます。