2025年11月18日
「最近なんだか元気がない」「熱がなかなか下がらない」「お腹が少しふくらんできた気がする」
そんな猫ちゃんの様子に、不安を感じていませんか?
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、若い猫で発症しやすく、進行が早いことで知られる病気です。
以前は「治らない病気」と言われてきましたが、現在では治療によって回復が期待できるケースも増えてきています。
一方で、初期症状が分かりにくく、
「様子を見ているうちに急激に悪化してしまった」というケースも少なくありません。
この記事では、FIPとはどのような病気なのか、どんな症状に注意すべきか、そして現在考えられている治療について、
甲府市近く、昭和町にある昭和動物病院が、初めて動物病院を受診される飼い主さんにも分かりやすく解説します。
「もしかしてFIPかも?」と少しでも感じた方が、早めに行動するきっかけになれば幸いです。
猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウイルスが体内で突然変異し、免疫と異常な反応を起こすことで全身に炎症を引き起こす病気です。
特に若い猫で発症しやすく、進行が早いことから、かつては「不治の病」として恐れられてきました。
しかし近年では、治療によって回復が期待できるケースも増えてきている病気となっています。
FIPにかかりやすい猫の特徴
FIPはすべての猫が発症するわけではありませんが、以下のような条件が重なるとリスクが高くなると考えられています。
- 1〜2歳前後の若い猫
- 多頭飼育環境にいる猫
- 保護猫・譲渡猫
- ストレスや体力低下がある猫
「まだ若いから大丈夫」と思われがちですが、若齢猫ほど注意が必要な病気です。

FIPには2つのタイプがあります
ウェットタイプ(滲出型)
- お腹や胸に水(腹水・胸水)がたまる
- お腹が膨らむ
- 呼吸が苦しそうになる
- 進行が早い
ドライタイプ(非滲出型)
- 水はたまらない
- 内臓・神経・目などに炎症
- ふらつき、けいれん、視力低下など
- 比較的ゆっくり進行することも
同じFIPでも、症状の出方は大きく異なります。
よく見られる症状
- 発熱が続く(抗生物質で下がらない)
- 元気や食欲がない
- 体重が減っていく
- お腹が膨らむ(ウェットタイプ)
- 目の濁り、神経症状(ドライタイプ)
これらが複数当てはまる場合、FIPの可能性も考慮する必要があります。
診断について
FIPは確定診断が難しい病気として知られています。
血液検査や画像検査、腹水検査などを総合的に評価し、「FIPが強く疑われる」と判断されるケースが多くなります。
PCR検査などが補助的に用いられることもありますが、
症状・検査結果・経過を含めた総合判断が重要です。
FIPの治療について
以前は「治療法がない」とされていたFIPですが、現在では抗ウイルス薬を用いた治療によって回復する可能性がある病気になっています。
症状や状態に応じて、
- 点滴による治療
- 内服薬への切り替え
などを行い、慎重に経過を観察しながら治療を進めます。
早期に治療を開始できるかどうかが、予後を左右する重要なポイントです。

飼い主様へのお願い
FIPは進行が早いため、
「少し様子を見よう」が命取りになることもあります。
- 元気がない状態が続く
- 発熱が治らない
- お腹が膨らんできた
- 目や歩き方がおかしい
こうした変化に気づいたら、できるだけ早く動物病院へご相談ください。
昭和動物病院の取り組み
昭和動物病院(山梨県・甲府市/昭和町)は、FIPに対応可能な数少ない動物病院のひとつとして、
猫ちゃんと飼い主さんに寄り添った診療を行っています。
「もう治らないかもしれない」と言われてしまった場合でも、
治療の選択肢が残されている可能性があります。
実際の当院でのFIP症例・取り組みについて
FIPに関する実際の診療や治療経過については、当院のNoteでも詳しくご紹介しています。
※病状や治療内容は猫ちゃんごとに異なります。
気になる症状がある場合は、必ず直接ご相談ください。