2025年10月17日
「猫の眼圧が高いですね、と言われたけれど、どういう意味なのか分からない」
「緑内障ってこと?すぐ失明してしまうの?」
眼科検査でこのような説明を受け、不安になった飼い主さんは少なくありません。
猫の眼圧上昇は、すぐに重い病気を意味するとは限らない一方で、放置すると視力に大きな影響を与える可能性がある状態です。
この記事では、
- 猫の眼圧とは何か
- 眼圧が高くなる原因
- なぜ「隅角検査」が重要なのか
について、甲府市・昭和町の昭和動物病院が、できるだけ分かりやすく解説します。
猫の眼圧とは?
眼圧とは、目の中にある房水(ぼうすい)という液体によって保たれている目の内側の圧力のことです。
房水は常に「作られて・排出される」ことでバランスが保たれています。
このバランスが崩れ、房水がうまく排出されなくなると、
目の中に水が溜まり、眼圧が上昇します。
猫の眼圧が高くなる原因
猫で特に注意が必要なのが、続発性緑内障です。
続発性緑内障とは、
もともとあった炎症や病気が原因となり、
房水の出口がふさがれてしまうことで起こる眼圧上昇です。

緑内障そのものについて知りたい方は、
犬猫の緑内障をまとめた記事もあわせてご覧ください。
- 犬猫の緑内障|「眼圧が高い」と言われたら早めの対応が必要な理由
https://www.showavet.com/glaucoma-dog-cat/
「隅角(ぐうかく)」という重要な場所
房水の出口にあたる部分を 隅角(ぐうかく) と呼びます。
隅角はとても小さな構造ですが、
眼圧をコントロールするうえで非常に重要な役割を果たしています。
猫の場合、
- ぶどう膜炎
- 目の中の炎症
などによって生じた 炎症性産物(細胞やタンパク質) が、
隅角に付着し、出口をふさいでしまうことがあります。
これにより房水が流れなくなり、眼圧が急激に上がることがあるのです。
眼圧が高い=すぐ緑内障?
「眼圧が高い」と言われると、
すぐに「緑内障=失明」と想像してしまう方も多いですが、
すべてが即重症というわけではありません。
しかし、
- 原因を調べずに様子を見る
- 治療開始が遅れる
といった場合、視神経にダメージが及び、
視力を失ってしまうリスクが高まります。
隅角検査とは?
昭和動物病院では、眼圧が高いと測定された場合、
隅角検査を行うことがあります。
隅角検査では、
スリットランプという特殊な顕微鏡を用いて、
房水の出口がどのような状態になっているかを直接観察します。
- 隅角が開いているか
- 炎症性産物が付着していないか
- 排出が妨げられていないか
といった点を確認することで、
眼圧上昇の原因をより正確に判断できます。

こんな様子があれば早めに受診を
飼い主さんが気づく変化として、次のようなサインがあります。
- 目が赤い
- まぶしそうに目を細める
- 片目だけ大きく見える
- 元気や食欲が落ちている
- 目を触られるのを嫌がる
これらは眼圧上昇や目の炎症のサインであることがあります。
昭和動物病院の眼科診療について
昭和動物病院(甲府市・昭和町)では、
猫の眼科診療にも力を入れ、専門的な検査機器と知識を用いた診察を行っています。
眼圧測定だけで終わらせず、
「なぜ高くなっているのか」を丁寧に調べることで、
視力を守るための治療につなげることを大切にしています。
実際の検査の様子はこちら
実際に当院で行った
猫の隅角検査の様子や所見については、Noteにて詳しくご紹介しています。
▼実際の当院での検査例はこちら
https://note.com/showavet1288/n/nf3862283d021
写真付きで解説していますので、
「隅角検査って何を見ているの?」と疑問に思った方は、ぜひご覧ください。