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避妊と去勢

2023年04月03日

病気予防のための避妊

個体差はありますが、女の子は生後8ヶ月くらいで、初めての発情がきます。
発情はその後半年に1回あります。
女の子を飼うのであれば、当然出産する可能性があります。
子犬を産ませるか、産ませないかをまず決め、産ませないと決めたら、避妊手術をすることをおすすめします。

避妊することで、妊娠を避けられるだけでなく、子宮蓄膿症や乳腺の腫瘍などの発症を減少させることにもなります。
避妊手術をしたからといって、情緒不安になるとか、太ってしまうとかはありません。

避妊手術の料金は犬で3万円(1日入院)からとなります。

乳腺腫瘍の特徴

雌に多くでき、雄でも発生することがあるが、悪性のことが多い。
初回発情前から、2才までの卵巣子宮摘出で、発生率低下。
特に初回発情前の避妊手術では、発生率0.05%
犬での乳腺腫瘍での悪性比率は、50%
猫での乳腺腫瘍の悪性比率は、80~90%といわれています。

避妊の時期

発情する前に手術することをおすすめします。
初回の発情は、7~8ヶ月でくるので、その1ヶ月くらい前が適期です。
個体差があるので、獣医師に相談してから、決めるようにしてください。

生体モニターを付けて手術

生体モニターを付けての手術では

1.心電図
2.血中酸素飽和度
3.血圧
4.体温
5.麻酔深度
6.呼吸センサー
7.心拍
を常時測定し、生体の状態を確認しながら手術します。

※モニター代として4,000円~6,000円程度(税別)となります。
(麻酔時間によって変わります)

病気予防のための去勢

男の子の場合、3~4ヶ月には睾丸が陰のう内に入ります。
そしてだんだん成熟していき男性ホルモンを出すようになります。
男性ホルモンは、群れのリーダーになる(家族を犬の群れと同様に認識)、なわばりの主張(おしっこかけ、他の犬とのケンカ)、マウンティング(支配欲)、自分の子孫を残すため度々脱走するなどの作用がありますので、こういった負の行動が定着する前に去勢することをおすすめします。
発情周期はなく、発情した女の子の臭いをかぐと発情します。
去勢をすると発情時の行動がなくなり、老犬になるとなりやすい前立腺肥大症などの発症を減らすことができます。
男の子は、去勢をすると発情した女の子にも興奮しにくくなり、全体的におとなしくなる傾向にあります。
動きも鈍くなることもあるので、食餌の量などに注意しましょう。

去勢の時期

犬の場合、5~6ヶ月目くらいが去勢するのにちょうど良い時期でしょう。
あまり早いと、尿道などに影響を及ぼすので、獣医師と相談して手術の時期を決めましょう。

犬の妊娠から出産まで

猫の避妊と去勢

女の子では、だいたい生後6ヶ月ころから発情が始まりますので、5~6ヶ月目のころ避妊すると良いでしょう。
猫の乳腺腫瘍は80%悪性(乳ガン)ですので、避妊による乳腺腫瘍の予防メリットは大きいと思います。
発情が始まると、赤ちゃんの泣き声のような声をずっと出しつづけ、交尾するため、外出することが多くなります。
猫では、1回の発情で7~10日くらい泣きつづけ、2~3日静かになり、また泣きつづけるというパターンで、妊娠しない場合は、1ヶ月以上つづきます。
猫は、交尾排卵なので、交尾すればまず確実といっていいほど妊娠が成立します。(犬も猫も2ヶ月で出産します)
男の子では、6~8ヶ月をすぎるころから、マーキングをするようになり、男の子の尿はとても臭いです。
ゆえに5~6ヶ月で去勢することをおすすめします。
また、女の子の発情に敏感に反応して、外出して事故にあったり、ケンカしてエイズになったりします。
現在、エイズはワクチンがありませんので、他の猫との接触をへらす手段として、避妊や去勢は有効です。